私たちのMission

つなぎ局は、「移動販売」の機動性を様々な社会問題に
活かすことで人々の暮らしや地域に貢献します

お豆腐屋さんや夜鳴きそば、移動スーパーなど、
かつての日本で「移動販売」は、生活に必要な品々が身近な場所で手に入るとても便利なサービスでした。
１９６０年代の高度経済成長期から、欲しいものは車でいつでもどこまでも買いに行けるようになり、昔ながらの「移動販売」を目にすることはなくなりました。

特に地方では、車社会と深刻な人口減少で、まちの商店街はシャッター街と化し、住民の寄り合い機能があった商店や飲食店も姿を消しました。
住民は歩いて行く場所がなくなり、ご近所さんと顔を合わせる機会も減りました。
一人暮らしで何日も誰とも会話をしない、そんな人も増えているそうです。

令和になり、再び「移動販売」に注目が集まっています。
利用者の減った路線バスなどの公共交通機関が次々と廃止される中で、
車の運転ができなくなったお年寄りや車を持たない人の強い味方として「移動スーパー」が広がりを見せています。

もう一つは、「キッチンカー」。
調理設備を備えたキッチンカーは、移動した先で出来立ての食事を提供できます。
「キッチンカー」というとイベント会場に並んで工夫を凝らしたメニューを販売しているイメージが強かったと思いますが、
都会のオフィス街でのランチニーズに活躍するキッチンカーが話題になるなど、
出店場所もメニューも広がりを見せ、私たちの日常に溶け込み、そこには賑わいが生まれています。

私たちが生きるには、命をつなぐだけの物資があればよいというわけではありません。
「嬉しい」「楽しい」「ワクワク」といった自分らしい暮らしに欠かせないエキスがとても大事なのです。

つなぎ局は「楽しみをいろんな場所でいろんな人に届けるサービスを作ろう」、そんな思いで活動を始めました。
どこに住んでいても、「ちょっと楽しい」を感じるサービスがあること、それが私たちの目指す「サービスのバリアフリー」です。
「移動販売」という業態だからこそ、実現できる可能性があると思っています。
私たちの活動に共感してくれる多くの皆様と一緒に取り組んでまいります。

一般社団法人ながの移動販売つなぎ局
代表理事