令和8年10月25日(日)、大町市で開催された「長野県総合防災訓練」に参加しました。
ながの移動販売つなぎ局は、避難所訓練の会場となった大町中学校にて、キッチンカーによる食支援を担当しました。
今回のテーマは、「複数のキッチンカーが連携し、役割を分担して食事を提供すること」。
参加してくださったのは、大町市を拠点とする「bottacurry」さんと、安曇野市を拠点とする「安曇野放牧豚farmersキッチンカー」さんの2店舗です。
事前の打ち合わせで、提供メニューは「豚すき丼」と「コンソメスープ」に決定。
2台で調理を分担し、110食の提供に取り組みました。



雨天の中でも、予定どおり110食を提供
当日は午前8時30分にキッチンカーを配置し、県の担当者との打ち合わせを経て、午前9時から調理を開始しました。
提供開始は午前11時。
あいにくの雨となったため、当初予定していたキッチンカーから避難者役の皆さんへの直接提供ではなく、盛り付けた食事を避難所内に運び、屋内で提供する方法に変更しました。
短時間での盛り付けや運搬に大忙しとなり、残念ながら提供時の写真を撮る余裕はありませんでしたが、2店舗の連携により、予定どおり食事を提供することができました。
また、雨天でもキッチンカー内での調理には大きな影響がなく、天候に左右されにくいキッチンカーの強みを改めて確認する機会にもなりました。
温かく、おいしい食事が被災者の力になる
訓練では、主催者である長野県と大町市の皆さんにも試食していただく機会がありました。
テーブルには、キッチンカーが調理した「豚すき丼&コンソメスープ」と、自衛隊の炊き出しによる「カレーライス」が並びました。


試食の際には、つなぎ局が目指す災害時の食支援についてご説明するとともに、昨年度、長野県立大学で作成いただいたレシピ集「走るキッチン 被災地の栄養拠点」もご紹介しました。
新田副知事からは、調理した食数などについてご質問をいただいたほか、
「こんなにおいしい食事なら、みんな頑張ろうと思いますね」
との、大変嬉しいお言葉をいただきました。
災害時の食事は、空腹を満たすだけのものではありません。
温かく、おいしい食事が、被災された方の心と体を支え、明日への力につながることを大切にしていきたいと考えています。

実践を重ね、より良い食支援の仕組みへ
今回の訓練では、2台のキッチンカーによる分担調理から配膳まで、大きな混乱もなく、予定した時間内に終えることができました。
一方、参加したキッチンカー事業者さんからは、
「副菜が増えたら、この時間では厳しかったかもしれませんね」
という感想もいただきました。
提供する品数や食数、調理工程、盛り付けや配膳に必要な人員など、実際に取り組んでみて初めて見えてくる課題があります。
つなぎ局が目指しているのは、キッチンカー1台による単発的な支援ではなく、複数の事業者が連携し、継続的に食事を届けられるチーム体制です。
その実現には、こうした実践を積み重ね、成果と課題を一つひとつ検証していくことが欠かせません。
今回の訓練で得られた経験も、今後の食支援マニュアルづくりや訓練に生かしていきたいと思います。
ご参加いただいたbottacurryさん、安曇野放牧豚farmersキッチンカーさん、本当にありがとうございました。
また、訓練の実施にあたりお世話になりました長野県危機管理部の皆様に、心より感謝申し上げます。




