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「走るキッチン、被災地の栄養拠点」

能登半島地震(2024年)から2年が経ちました。
つなぎ局が長野県から要請を受け輪島市で食支援活動を行ってから来月で2年になります。
能登半島地震被災地でのキッチンカー支援について | ながの移動販売つなぎ局
当時の支援活動で、被災者に寄り添いながら継続的に支援を続けるためにはいくつかの課題があることがわかり、
より良い支援のあり方を考える取り組みを進める大きなきっかけとなりました。

■ 食支援を考える「食支援ラボ」の取り組み

キッチンカー事業者、長野県、長野県災害時支援ネットワーク(N-NET)など、災害支援に関わる多様なメンバーが集まり、食支援のあり方を研究する場として「食支援ラボ」を設けました。
定期的に開催し、継続的で質の高い食支援に向けていろんな角度から話し合いをしています。

  • ・栄養バランスに配慮した食事を継続的に提供する
  • ・複数のキッチンカーが連携して支援
  • ・長期支援のための「支援者の滞在環境」の整備

このラボでは、長野県立大学 健康発達学部 食健康学科・稲山研究室の皆さまに、立ち上げ当初からご協力をいただいています。
食支援体制の構築だけでなく、「健康を守るためのバランスの良い食事」という視点で、専門的な見地からこれまで多くの示唆をいただきました。
また、学生の皆さんがキッチンカーの社会的意義を学術研究として取り上げてくださったことは、これまでにない新しい研究分野の開拓にもつながっています。(🚚キッチンカーの活動が学術研究の対象に! | ながの移動販売つなぎ局

■ 小冊子「走るキッチン、被災地の栄養拠点」が完成

そしてこの度、稲山研究室より小冊子「走るキッチン、被災地の栄養拠点」が発行されました。
学生の皆さんが授業の一環として、“被災地でキッチンカーが食支援を行う” ことを前提にレシピづくりに取り組んだ成果をまとめたものです。
レシピづくりにあたっては、日本の避難所の現状や災害支援について学んだうえで、実際にキッチンカーの厨房も見学しました。
私が見学に立ち会った際、「思ったより狭い」という感想が多かったのですが、みなさん厨房内を見回してどう調理するか、どんな工夫をしなくてはいけないのか、イメージを膨らませている姿がとても印象的でした。
こうして完成したレシピ集。
限られたスペースや設備でも効率よく、短時間で栄養バランスの良い食事を提供できるよう、さまざまな工夫が盛り込また素晴らしい内容です!

  • ・フリーズドライ食品や缶詰など、保冷・保管スペースが限られる環境でも扱いやすい食材の活用
  • ・飽きのこない味付けの工夫
  • ・定食だけでなく一品で栄養バランスが整うメニュー
    ・心を休めるおやつメニュー
  • ・栄養成分やアレルギー表示を一目で確認できる構成

どのメニューも、実際の支援現場ですぐに役立つ内容ばかり、そして何より私が一番素晴らしいと思ったのは、被災者への思いやりにあふれていることです。
学生の皆さん一人一人が、避難生活を送っている人の心身の状況に思いを寄せて、元気になってもらうために「こんな工夫をした」、という理由も綴られているのです。

■ 全国初、キッチンカー支援に特化したレシピ集

キッチンカーによる食支援を前提としたレシピ集は、全国でも初めての試みだと思います。
稲山研究室のご厚意により、この小冊子のデータを公開させていただくことになりました。
バランスの良い日常の食事を継続的に支援することが健康維持につながると思います。
多くの皆さまにご活用いただき、より良い食支援の広がりにつながることを願っています。
長野県立大学 健康発達学部 食健康学科 稲山貴代教授のご尽力に心から感謝申し上げます。

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