3月21日に諏訪市で行われた
長野県災害時支援ネットワークや民間企業が主催の
「イタリア式避難所システムをもとにした実働訓練」に
つなぎ局は食支援担当として参加しました。
冷暖房完備の居住用シェルターや、簡易水洗トイレ、シャワー、洗濯機・乾燥機、食堂、支援者のための支援拠点、
これらを被災地外から持ち込んで設置し、
温かい食事や福祉面などを支援者が包括的にサポートする体制構築のための訓練兼実証実験でした。
つなぎ局は
キッチンカーによる温かくバランスの良い食事の調理と
食堂での食事の配膳・給仕全体のコーディネーションを行いました。
今回用意した食事は
「豚肉焼きしゃぶしゃぶ定食」
「ビタちくわかめうどん」
の2種類で合計250食。
このメニューをキッチンカー1台で2時間程度で用意することは困難ですが
主食・主菜・副菜・汁物・麺類を4台のキッチンカーで分業することで
過度な負担なく調理ができました。
過度な負担がなく行えることは、継続的に支援を続けるにはとても重要なことです。
そして今回の訓練では食堂が設置されたのも大きな特徴です。
大きなテントをつなげた広い食堂で、避難者も支援者も一緒に食事をとります
自然と和気あいあいとした空気に包まれます。
提供も「給仕方式」を採用しました。
日本の炊き出しでは、被災者が食事を受け取るために屋外で行列になる光景がよく見られますが
イタリア式では、避難者は食堂の席について食事が運ばれてくるのを待っていればよいのです。
ストレスがかなり減るのではないでしょうか。
ただ、やってみてわかりましたが
給仕方式は支援側のスタッフがより多く必要になります。
訓練では、支援者役で参加された30名ほどの食支援担当者さんで、受付、配膳、給仕、容器回収の係を担いましたが
短時間に集中する食事のオペレーションは支援する側の効率性だけではなく
被災者目線でのきめ細かな支援体制とどうバランスをとっていくかが課題と感じました
また、福祉班や子ども支援班を含めた支援本部会議では
「要配慮者の刻み食対応」
「宗教上、肉が食べられない方がいる」
「在宅避難者や車中泊避難者への食事提供」
について情報が寄せられ
すぐに対応できない場合の代替案などを、支援本部が支援拠点にあることで
全体で即時に共有できることがとても有効と思いました
食支援全体のコーディネーションとしては課題も多く見つかりましたが
食事内容については参加者皆さんから
「バランスが良くとても美味しい」
「熱々の食事が提供されるのは嬉しい」
など、大好評でした。
ご協力いただいたキッチンカーの皆さん、大変ありがとうございました。
・ロジェ・ア・ターブルさん
・stellinapittaさん
・イノシカさん
・安曇野放牧豚farmersキッチンカーさん
これまでの避難所の在り方を変え、災害関連死をいかに無くすか
これからも私たちの挑戦は続きます!








