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9月25日 第2回災害時の食支援勉強会開催しました

つなぎ局災害支援班プロジェクト「第2回災害時の食支援勉強会」を9月25日(水)に長野ターミナル会館シェアキッチン「発車オーライ!」で開催し
キッチンカー事業者はじめ関係機関の方が15名参加しました。
長野県NPOセンター事務局次長の古越武彦さんの連続講座、今回は「被災者支援制度」に焦点を当ててのお話。
平常時は食料や住宅、医療・福祉などの社会保障など生活に必要なモノほとんどを民間が供給しているけれど
災害が起こった時は、普段やっていない、慣れていない行政が急にそのすべての担い手になってしまう。
結果、支援の「質」は意識されていない現実が生じてしまう。
一方で、イタリアでは被災者の健康が維持されないことで、後々の医療費増大や地域衰退を招きかねず、
将来の社会コストを回避するために人的支援が重要と位置付けているというお話がとても印象に残りました。
そもそもの軸足が違いますね。
被災者目線の支援には普段からのつながり合い、顔の見える関係性を築いておくことが大事と再認識しました。

そして「炊き出し体験を語る」のコーナーでは
キッチンカーstellina-pittaの木村恵太さんが、能登半島地震被災地での活動を紹介してくれました。
キッチンカーに目一杯、食材や容器、資材を詰め込んで連続支援してきた木村さん。
何日間も継続支援するヒントとして
肉類はあらかじめ火を通した状態で持っていくことや
同じ食材でも味変で飽きさせない工夫を伝授。
持っていけるものの限界があるなかで、できるだけ幅広いメニューを提供するためのノウハウ、勉強になりました。
皆さんでいただく試食では「味変メニュー」を再現してくれました!

長野県立大学食健康学科の稲山貴代教授からは「食事バランス」についてのお話。
先生のパワフルでテンポの良いお話についつい引き込まれて、写真を撮るのを忘れてしまいました…
  「主食・主菜・副菜でバランスをとることが『質』を確保すること
  そんなに難しい話ではない、だいたいみんな1日2食はバランスがとれているはずですよ」
食健康学科の先生ですから、栄養バランスの厳しいお話かと思いきや
  「カレーライスにはそれだけで主食(ごはん)・主菜(肉)・副菜(野菜)が入ってる
  ラーメンにも主食(麺)・主菜(肉や卵)・副菜(野菜)そろってる
  毎日同じようなメニューにならないようにだけ気を付ける
  バランスがよいかどうかは結果(今の健康状態)で判断できる
  何より、「美味しい」って思える食事が健康維持には大事」
栄養バランスのとれた食支援をしなくてはいけない、と構えていた私たちですが
先生のお話でだいぶハードルが下がったように思います。
栄養成分とかカロリーについてばかり気にするのではなく
「主食・主菜・副菜が揃った美味しいもの」を意識しようと思います。
そして今回、先生のゼミの学生さん3人も興味を持って参加してくれました!
今後新たな展開が生まれそうな予感がします。

最後に、試食をしながらの意見交換では
被災地支援の体験談や支援体制についてのアイデア、自分にできること、などなど
とても前向きな話が皆さんからどんどん出されました。
次回も多くの皆さんにご参加いただけるよう工夫していきます!

キッチンカー事業者の連携プレーで試食盛り付け
同じ食材を味変や組み合わせアレンジで変化をつける



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